忘れられない事

昔 若いころ 私は山歩きがすきで 月 2~3回は出かけていた。
どんなに朝早くても 苦にならなかった。 家族のご飯の用意も洗濯も
済ませ それでも出来た若さ。若いってすごい。力があった。


そんな中でも 忘れられない思い出がある。
それは 雨のどしゃぶりの中 合羽を着て 延々と歩いた事 雨の冷たさで
頭が痛くなってきた。ずきんずきんと 波打つように痛く 辛い。
仲間に迷惑かけてはと我慢して歩いた。


途中 茶屋のような小屋についた。私は我慢できず倒れた。頭の痛さは今まで
以上に増し 寒気が襲い 吐いた。何度も何度も吐いた。
水すらも口にするものはすべて吐いた。 
その日の目的は 山の温泉に行く目的だった。でも私はこんな状態では
この山小屋から先はいけない。この山小屋は 温泉に行っても 帰り道で
戻って又 立ち寄る場所なので私はここに残って 仲間の帰りを待つことにした。


ありがたい事に一人私のために残ってくれた方がいた。
その方も秘境の温泉を楽しみに来たのに 
私のために 楽しみをあきらめなくてはならない事になった。
私のために 本当  本当に申し訳ない事でした。


70年生きて色々人生の経験をしてきましたが あの時の辛さと苦しさ 仲間に不快な
思いをさせた事。
忘れられない思い出での一つです。

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